H25年度7月定例会は市外研修として
信州の鎌倉(上田市)を選びました。
午前は別所温泉・午後は塩田平方面を
「上田市観光ガイドの会」の方にそれぞれ
1時間半ずつ案内していただきました。
別所温泉 塩田平
別所温泉周辺(10:00~11:30ガイドさんによる観光案内)
常楽寺(天台宗)(国重文・石造多宝塔)
別所温泉を開いた慈覚大師が開山したと伝えられ、北向観音を護る本坊。境内裏の石造多宝塔は、700年の年月を経て苔むす塔となっていました。北向観音出現の場所。
本堂前の舟形をしたお船の松(樹齢300年)は何とも優雅です。寺秘蔵の名品も多く、美術館が併設しています
鎌倉時代、塩田北条氏が居を構えた塩田平には当時を偲ぶ
文化財が数多く残され、「信州の鎌倉」と呼ばれています。
安楽寺(曹洞宗)(国宝・八角三重塔)
信州最古の禅寺。裏手に鎌倉時代に建てられた日本で唯一の八角三重塔(木造)がある。一見、四重に見えるが初重は「もこし」という「ひさし」。中国宋時代の禅宗様(唐様)様式の建築で、詰組が見事。「惟仙和尚坐像」(安楽寺開山者)
「恵仁和尚座像」は国の重文に指定されている。
北向き観音
善光寺と向き合うように本堂が北向きなので、この名がついたという。両方にお詣りしないと「片詣り」と言われるそうです。境内には有名な「愛染かつら」の大樹が茂っていました。北向観音通りにはお土産店が並びます。今日は昼食後のお菓子として会員用に御供饅頭を買いました。
丁度、7/14(日)の雨乞い祭り「岳の幟(たけののぼり」用の幟が幾つも立っている光景を見ることができました。
塩田平周辺(12:00~龍光院にて昼食 13:00~14:30ガイドさんによる観光案内)
龍光院(曹洞宗)
塩田北条氏二代目・国時公が、初代の父・義政公の菩提弔いのために建立したお寺。
本堂の棟には北条氏の紋所「三つ鱗」が刻まれ、北条氏とのゆかりの深さを偲ばせます。堂内の狩野永琳筆と云われる六曲屏風も見てきました。。
昼食は当院の「精進料理」(要予約、1600円)を頂きました。
素朴な山菜膳で、長芋の煮物の味は絶品でした。北向観音通りで買ったお饅頭もしっかりお腹に納めました。
塩田平に居を構えた塩田北条氏はこの地で3代、
約50年余り栄えました。
中禅寺 中禅寺薬師堂(国重文)
空海によって開かれたと云われ、古くて由緒ある真言宗の寺。茅葺屋根の薬師堂は、鎌倉時代初期の創建といわれ、阿弥陀堂様式の典型。独鈷山を背景に、重厚な屋根と荘厳なたたずまいに圧倒されます。安置されている薬師如来坐像・神将像と共に国の重要文化財に指定されている。
山門の金剛力士立像は表情が比較的温和で、都風の典雅な感じがする。平安時代後期(12C末)の像として歴史的にも貴重な作例だそうです。
塩野神社
「延喜式」にも出てくる古い神社とか。俗界との境を示す屋根付きのたいこ橋(神橋)をぬけると、桜閣造りと呼ばれる2階建ての拝殿が目に入ります。大きくはないが造りの巧妙さ、見事さに圧倒され、歴史の重さを感じます。
戦国時代の武将、武田信玄もこの神社を崇め、朱印状を奉納して武運長久を祈ったといいます。
前山寺 (国重文・三重塔)
弘法大師が開山したといわれ、塩田北条氏の祈祷所ともなる。前山寺三重塔は室町時代後期の建物と推定され、二層、三層には窓も扉も廻縁もなく、手すり用?の横材が突出したままなので、未完成ではないかと思われますが、現在の簡素な姿がまた美しく「未完成の完成塔」として有名です。